転職によって、年収アップを実現した人はどのくらいいるのだろうか。直近2年以内に転職した人に聞くと「年収アップした」と答えたのは40.2%に対し、「年収ダウンした」は25.1%であることが、マイナビの調査で分かった。
年収アップに成功した人は4割ほどいたわけだが、理想の年収を手にした人は少ないようである。「理想の年収より転職後の年収が高い」と答えたのは16.1%にとどまったが、「理想の年収より転職後の年収は低い」は58.0%もいた。
理想と現実のギャップを調べると、現実の平均年収は「507万円」に対し、理想は「626万円」。その差は、119万円という結果に。年代別にみると、40代の“開き”が目立った。現実は578万円に対し、理想は894万円。差額が316万円もあることについて、「40代は一般的にキャリアのピークを迎える年代だが、給与への期待と報酬額にギャップが生じていると推察される」(マイナビ)とした。
転職で年収アップをかなえるには、年収の希望を満たす求人を見つけ、応募する必要がある。しかし、よく聞かれるのは「希望に見合う求人がない」という言葉。給与が低いことを理由に、その会社への応募を見送った人はどのくらいいるのだろうか。「応募を見送った」と答えたのは47.9%、「見送らなかった」は52.1%だった。
具体的に、どのくらいの年収だと「お見送り」になるのか。この質問に対して、全体平均は470万円。20代の希望最低額は337万円、30代が465万円、40代が545万円、50代が533万円だった。
年収によって「お見送り」した会社があるということは、金額によっては「そもそも前職を辞めなかった」人もいるかもしれない。「あといくらもらえていたら転職しなかったか」という質問に対し、「年収がいくらであっても転職した」と答えたのは41.4%。逆に言うと、約6割の人が「年収が高ければ転職を踏みとどまった」と考えているようだ。
7割が「課長」になれない中で、5年後も食っていける人物
「辞めたけど良い会社」 ランキング ワースト30社の特徴は?Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
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