ホームパーティーや日々の食事で「食卓を囲む時間を楽しめる」と、反響を呼んでいる商品がある。シロカ(東京都千代田区)が2023年12月に発売した卓上調理家電「おうちいろり」(希望小売価格:土鍋なし2万9700円、土鍋あり3万9600円)だ。
コロナ禍に考案し、約3年かけて開発。昔ながらの「囲炉裏(いろり)」をモチーフにしており、企画時に出た案はすべて妥協することなく盛り込むなど、こだわりを持って開発したという。
初回生産分は1カ月で完売するなど売れ行きは好調のようだが、そもそもなぜ、このような商品を開発しようと思ったのか。きっかけや特にこだわったポイントを同社ブランドマーケティンググループのマネージャー・J野拓人(ひばりのたくと)氏に聞いた。
おうちいろりの特徴は、付属のプレートを使い分けることでさまざまな料理を楽しめるようにしたこと。焼き鳥などの串料理や炙り焼きが楽しめる焼き網、炒め料理や煮込み料理にも使える深皿、たこ焼きなどがつくれるボールプレート、高い蓄熱性と保温効果を備えた土鍋などがある。
高火力のヒーターですばやくプレートをあたため、安定した温度による調理を可能とした。深皿を使用した際、200度に到達するまでの時間は約6分。鋳物のプレートは蓄熱性が高く食材を乗せても表面温度が下がりにくいため、食材をムラなく仕上げられる。温度は料理に合わせて、5段階で設定可能だ。
焼き網を使用した際には、油受けに水を張ることで煙を抑える「減煙構造」を採用。深皿使用時は、マイコンで温度を一定に保つことで煙を抑えられるようにした。
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