決済アプリや電子マネーで給与を振り込むことができる制度「給与のデジタル払い」について、7割が「利用したくない」と回答したことがエン・ジャパン(東京都新宿区)の調査で明らかになった。その理由とは――。同社が運営する求人サイト「エン転職」の利用ユーザー4830人から回答を得た。
給与のデジタル払いについて「知っている」とした人は64%に上った。一方で、給与のデジタル払いを「利用したい」としたのは15%にとどまる結果に。年代別で見ると、「利用したい」とした20代は23%、30代・40代以上は14%となり、若い世代の方がデジタル払いに肯定的だと分かった。
給与のデジタル払いを利用したくないとした理由について、最も多い回答は「銀行口座への資金移動が面倒だから」で49%に上った。「アプリ・電子マネーへのチャージは自分でしたいから」(34%)、「アプリ・電子マネーが使える店舗でしか買い物ができないから」(30%)と続いた。
回答した人からは「家賃など口座引き落としに設定しているものがあるので、全額デジタル払いは困る」(20代女性)、「預貯金・投資のバランスが失われてしまうため、チャージ分は都度自分で管理したい」(30代男性)といった声が寄せられた。
どんな条件がそろえば、今後給与のデジタル払いを利用してもよいと思うか。最も多い回答は「出金にかかる手数料の無料化」で61%に上った。その他「ポイントの還元や上乗せ」(46%)、「障害発生時の保障」(46%)が上位となった。
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