転職が当たり前となりつつある昨今、若手社員は職場に何を求めているのか――。企業や自治体の経営サポートなどを行う日本経営協会(東京都渋谷区)が「若手社会人就労意識ギャップ調査」を実施した。
「定年まで働きたい」と答えた人の割合は、前回(2019年)の調査から10ポイント以上減少した。
同様の調査は3回目。大学・大学院などを卒業し初めて就職して2年半〜3年半が経過した男女712人から回答を得た。
若手社員はどのような職場で働きたいと考えているのか。職場に求めていること、重視していることの1位は「人間関係や雰囲気がよい」で48.9%に上った。2位は「上司や先輩が仕事のやり方を具体的に教えてくれる」(31.5%)だった。「仕事のルールや決め事が明確になっている」(24.3%)は前回7位から順位を大きく上げ、3位にランクインした。
理想の上司については「親しみやすく話をよく聞いてくれる」が最多で44.5%。その他「人間として尊敬できる」(37.2%)、「困ったときに助けてくれる」(34.1%)が上位となった。
リーダーシップや厳しさより、親しみやすさや面倒見の良さを求める傾向が見られた。また、「人間として尊敬できる」「感情的にならない」が上位となり、パワハラをはじめとするハラスメントへの拒否感がうかがえる結果となった。
若手社員は今の企業でいつまで働き続けたいと考えているのか。最も多かったのは「次の就職先が見つかるまで」で27.0%。その他「ライフイベント(結婚、出産など)にあわせて」(25.3%)、「転職できるだけの実力(スキル・キャリア・人脈)がつくまで」(22.3%)が上位となった。「定年まで」(18.7%)とした人は前回調査より10.2ポイント減少し、前回1位から4 位となった。
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