コンタクトセンターに勤める人は、カスタマーハラスメントの防止に何が必要と考えているのか。コンタクトセンターの構築・運営を行うTMJ(東京都新宿区)が調査した。
業務中に受けたカスハラ被害として最も多かったのは「暴言・怒声」(83%)。以降は「長時間拘束」(72%)、3位は「クレームの過剰な繰り返し」(69%)だった。こうしたカスハラ被害を経験した人の90%が「ストレスを感じた」と回答しており、カスハラが従業員に与える影響は小さくないことが分かった。
カスハラが発生したきっかけの1位は「お客さまからの無理な要求」(68%)、次に多かったのは「従業員の接客態度・言葉遣い」「お客さまの勘違い」(共に49%)だった。
対応策として最も実施していることは「話を聞き続けた」(63%)、2位が「毅然と対応」(55%)、3位が「謝り続けた」(47%)という結果に。トラブルを鎮静化させる手段が目立ち、根本的な解決には至っていない様子がうかがえる。
カスハラを防止するために必要な措置として、最も多く挙がったのは「法律・条例による防止」で68%。2位は「消費者への啓蒙活動」(58%)、3位は「企業・コールセンターのマニュアルの整備」(52%)だった。企業や組織としての対応やルールの整備を半数以上が求めている。法律や条例の整備により社会全体でハラスメントを抑止する効果への期待も大きい。
調査は日本コンタクトセンター協会が、コンタクトセンター業務を担当する会社員313人を対象に7月31日〜8月30日に実施した。
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