フリーランス志望のキャリアスクール「「ONEマーケ」を運営するSTILE(東京都新宿区)は、社会人の働き方満足度やフリーランスや副業への興味関心などを調査した。
調査によると、53.3%の社会人が「現状の働き方に満足していない」と回答したことが分かった。半数以上の社会人が自身のキャリアや生活の質に対し不満を感じていることが分かる。
「満足していない」と回答した53.3%に対し具体的な不満を聞いたところ、最も多かった回答は「現在の給与が期待より低い」(60.9%)だった。近年の物価高や生活費の上昇などの背景を反映している可能性が考えられる。
以降「仕事にやりがいを感じない」(32.8%)、「福利厚生が充実していない」(26.6%)、「職場環境や人間関係が良くない」(25.8%)が続いた。特にコロナ禍を経て柔軟な働き方に対する期待が高まっていることは否定できない。企業は給与水準を適切に見直すと同時に働き方改革を進める必要があるといえる。
会社員と比べて働き方の柔軟性が担保されているフリーランスについて、会社員はどう考えているのか。
「今後、フリーランス・起業・副業・独立などへのキャリアを視野に入れていますか?」という質問に対して、「全く興味がない」(38.8%)、「今のところ考えていない」(22.1%)が大半を占めた。
一方で「興味はあるが、まだ不安が大きい」(15.4%)や「いずれ挑戦したいと考えているが、まだ具体的ではない」(13.3%)、「具体的に準備を進めようと思っている」(7.5%)と、興味を持っている層が一定数存在していることも明らかになった。
フリーランスに持っているイメージとしては、最も多かったのは「収入が不安定」(42.5%)だった。2位は「自由で柔軟な働き方ができる」(33.3%)、3位は「自己管理が難しそう」(27.9%)という結果だった。収入の不安定さを懸念する声が最も多かったが、自由で柔軟な働き方を実現できる方法だと捉えている人が多いことが分かる。
調査は全国の社会人240人を対象にインターネットで実施した。期間は2024年12月。
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