今回のチョコパイのクッションを企画した背景にあるのは、2023年12月発売の『北海道チーズ蒸しケーキFAN BOOK』のヒットだ。北海道チーズ蒸しケーキは、山崎製パンのロングセラー商品で、昔からのファンが多い。付録として同商品のふわふわ感などを再現した大きなぬいぐるみを用意したところ、SNSなどでも話題となった。
山崎製パンは、若年層やライトユーザー層の商品認知度・ブランド力向上を目的としたロングセラー商品のグッズ化に取り組んでいたこともあり、商品化が実現した(参考記事)。
宝島社ではこうした有名企業の商品をモチーフにしたクッションやぬいぐるみを次々と販売しているが、消費者に支持されている理由についてどう分析しているのか。同社の広報担当者は、「コロナ禍以降、おうち時間の充実が重視されてきて、その中で特に『食』と『住』に関する注目度が上がったように思います。これまで当たり前のようにそばにあった『食』のブランドにも、われわれは実は非常に愛着を持っていたことがグッズ化によって改めて認識できたのではないでしょうか。クッションなので『住』を充実させるアイテムであることもポイントです」と説明する。
クッションというアイテムは、もちっとしていたり、ふわふわとしていたりする食感の商品と親和性が高い。そして、ロングセラー商品の再限度が高ければ高いほど、SNSなどで話題になりやすいこともヒットの背景にあるのではないかと同社は分析している。
宝島社は2024年12月27日に『新宿中村屋公認 ふわふわ肉まんBIGクッションBOOK』(3289円)を発売するなど、この分野の商品に注力している。有名企業とコラボしたこれらの商品はどこまで売り上げを伸ばせるか。
完成度の高さにヤマザキ社員も驚いた! 「北海道チーズ蒸しケーキ」公式ファンブックが想定以上に好調なワケ
ニトリ、「もちもちクッション」が累計450万個のロングセラーに SNSで「新作」が話題Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
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