41.2%「転職後に給料が下がった」 理由のトップ3は?

» 2025年02月07日 10時00分 公開
[ITmedia]

 関西圏内で飲食業を展開するエミリス(大阪府東大阪市)が、転職経験がある500人を対象に実施した「転職後の給料に関する意識調査」によると、47.4%が「転職後に給料が上がった」と回答した。一方、「下がった」と回答した人も41.2%に上った。

転職後の給料について(画像:以下、プレスリリースより)

 転職後に給料が上がった理由の1位は「能力が評価された」(28.3%)だった。以降「基本給が上がった」(18.6%)、「勤務時間が増えた」「給料アップ目的で転職した」(同率8.0%)と続いた。

 自由回答としては「スキルが評価され、インセンティブをもらえるようになったから」(20代男性)、「基本給が上がったり、手当がついたりするようになったので、給料が上がった」(40代女性)などが寄せられた。

転職後に給料が上がった理由

転職後に給料下がったワケ 「雇用形態を変えた」を抑えた1位は?

 転職後に給料が下がった人に理由を聞いた。最も多かったのは「勤務時間が減った」(42.2%)だった。2位は「雇用形態を変えた」(13.1%)、3位は「未経験で転職した」(12.1%)という結果に。「勤務時間が減った」「雇用形態を変えた」など、ワークライフバランスに関する項目が上位にランクインした。

 自由回答としては「基本給は大きく変化しなかったが、残業時間が減ったことから給料は減少した」(30代男性)、「正社員から派遣社員になったので、給与は大幅に下がり賞与もなくなった」(30代女性)、「国の施設に転職したため、国規定の最低賃金での勤務となり、民間企業勤務時よりも給料は減った」(30代女性)といった意見がみられた。

転職後に給料が下がった理由

 転職の際に給料を重視した人はどれくらいいるのか。「とても重視した」「重視した」が合わせて59.0%に上った。なお「とても重視した」「重視した」という人のうち、給料が増えた人は67.8%だった。一方で「あまり重視していない」「全く重視していない」という人のうち、給料が増えた人は18.0%だった。

転職の際に給料を重視したかどうか

 転職時に給料を重視した理由の自由回答としては「前の会社を辞めたかった最大の理由が、給料の安さだったから」(50代以上女性)、「子どもが増えて、教育費などにあてたかったから」(30代女性)といった回答が寄せられた。

 一方、給料を重視しなかった側の回答としては「前職は残業時間が多いことに加えて通勤時間がかなり長かったため、ワークライフバランス重視で考えたから」(30代男性)、「どうしても経験してみたかった芸術系の仕事だったので、給料は重視せず、仕事内容のみで転職した」(50代以上女性)などの回答がみられた。

 調査を踏まえ、ファイナンシャルプランナーの安藤宏和氏は「給料を重視して転職活動した人は、実際に給料がアップしたケースが大半。 逆に子育てや資格取得等との両立のため『残業を減らしたい』『フルリモートで働きたい』といったワークライフバランスを重視した転職活動をすると、給料がダウンする人の割合が増える」とコメントした。

 調査は転職経験のある男女500人(女性308人、男性192人)を対象にインターネットで実施した。期間は2024年10月27日〜11月4日。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.