小林製薬は2月10日、2024年12月期(24年1〜12月)決算を発表した。売上高は1656億円(前年同期比4.5%減)、営業利益は248億6000万円(同3.6%減)、経常利益は268億6100万円(同1.7%減)。自社製紅麹関連の機能性表示食品を摂取した人が多数命を落とした「紅麹問題」の影響を受け、純利益は100億6700万円(同50.5%減)と半減した。
国内事業の売上高は、1239億2400万円(同9.2%減、セグメント間の内部売上高または振替高を含む)。セグメント利益は232億1700万円(同5.4%減)と、減収減益となった。
国内の事業別の売上高を見ると、紅麹関連製品の自主回収の影響で、特にサプリメントを含む食品カテゴリーが苦戦。ヘルスケア事業は591億9400万円(同11.7%減)と減収した。また、通販事業においても、定期購入の解約が増えた影響で45億500万円(同40.0%減)と減収した。同社では紅麹関連製品の自主回収を発表した2024年3月22日以降、全製品の広告を停止している。
一方で、芳香消臭剤が好調だったことから、日用品事業は501億6100万円(同2.2%増)と増収。カイロ事業については、今シーズンは気温低下により好調に推移したものの、昨シーズンの暖冬による返品が響き、60億3900万円(同12.7%減)と減収となった。
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小林製薬の「紅麹」問題 「機能性表示食品」見直しの背景に何があるのかCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
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