インバウンド向けの「モバイルSuica」、JR東日本が3月にリリース 観光情報も提供

[ITmedia]

　JR東日本は2月18日、訪日外国人向けのアプリ「Welcome Suica Mobile」を3月6日にリリースすると発表した。Suicaの発行やチャージをアプリ内で行えるようにするほか、観光情報や乗換案内も提供し、訪日外国人の滞在をサポートするという。

JR東日本、訪日外国人向けに「Welcome Suica Mobile」をリリース（提供：ゲッティイメージズ）

　JR東日本では訪日外国人向けに、デポジットが不要なカードタイプの「Welcome Suica」を提供している。しかし、券売機でのチャージが必要で、利便性に課題があった。

「Welcome Suica」との機能の違い（出所：ニュースリリース、以下同）

　「Welcome Suica Mobile」の対象端末はiPhoneとApple Watchで、対象言語は英語のみ。有効期間は発行日から180日間で、カードタイプ（28日間）よりも大幅に伸ばす。Suicaのチャージは、Apple Payに設定したクレジットカードや、トレー式の券売機でも可能だ。通常のSuicaと同様、鉄道やバスの乗車や店舗での電子マネー決済で利用できる。

「Welcome Suica Mobile」の利用イメージ

　2025年秋には、訪日外国人に需要の高い特急「成田エクスプレス」「富士回遊」や、JR東日本管内の新幹線・特急列車の指定席についても、チケットレスで利用できるようにする。2026年春からは、成田空港方面や鎌倉方面への列車などで利用可能な「普通列車グリーン券」の購入機能も追加するとしている。

「Welcome Suica Mobile」によるグリーン券の利用イメージ