広告の未来を探るメディア「キーマケLab」を運営する、キーワードマーケティング(東京都中央区)が実施した「生成AIに対するマーケターの意識調査」から、68.0%のマーケターが「生成AIの誕生により、マーケターに求められるスキルが変化した」(「大きく変化した」「やや変化した」の合算)と回答したことが分かった。
具体的な変化として最も多く挙げられたのは「データから本質的な課題を見抜く力が重要になった」(69.8%)だった。以降「生成AIに的確な指示を出せる力が重要になった」(58.5%)、「効率化により、本質的な価値の追求が求められるようになった」(41.0%)と続いた。
生成AI時代において、今後3年以内にマーケターとして特に重要になると思うスキル(複数回答)を尋ねたところ、最多は「生成AIツールを使いこなす技術力」(58.8%)だった。2位は「本質的な課題を特定する分析力」(43.9%)、3位は「データの真偽(ハルシネーションなど)を見極める判断力」(40.2%)という結果に。
では現状、生成AIを積極的に活用しているマーケターはどのような業務に生成AIを使っているのか。
「生成AIを活用している」(「積極的に活用している」「やや活用している」の合算)と回答した51.8%に業務量の変化を尋ねたところ、5.6%が「大幅に減った」、42.9%が「やや減った」と答えた。業務量削減につながった項目として「競合分析レポートの作成」「顧客データ分析」(同率60.8%)、「クリエイティブ制作(草案含む)」(56.8%)などが挙げられた。
これらの結果は、生成AI導入による業務変更が効果的に機能していることを示している。生成AI導入後に、52.6%が「より効率的なデータ分析の仕組みづくり」、49.4%が「定型作業の生成AI活用による自動化」、34.6%が「クリエイティブ制作プロセスの見直し」などに取り組んでいた。
また、今後3年以内にマーケ部門で生成AI活用を特に強化したい業務(上位3つまで回答)を尋ねたところ、最多は「顧客データの分析と予測」(47.2%)だった。以降「市場調査・競合分析」(39.5%)、「コンテンツマーケティング(ブログ記事などの作成)」(28.9%)と続いた。
調査は、事業会社に勤めているマーケティング部の管理職301人を対象にインターネットで実施した。期間は2024年12月12〜20日。
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