ティッシュの箱が“また”小さくなりました 枚数と厚みは同じなのに、どうやって?「次の駅まで」に読めるハナシ(2/2 ページ)

» 2025年03月11日 07時00分 公開
[土肥義則ITmedia]
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ティッシュの箱が小さくなったメリット

 ティッシュの箱が小さくなったことで、利用者から「購入時に持ち運びが楽になった」「収納時も省スペースになり、まとめ買いしやすくなった」といった声があるそうです。

 メリットは利用者だけではなく、小売業と物流にも影響を及ぼしています。コンパクトになれば、店頭でより多くの商品を並べられるので、品出しの回数が減る。結果、スタッフの負担が減りました。

「ネピネピ(200組)」5箱で、高さ25ミリ縮小
「ネピeco(200組)」5箱で、高さ25ミリ縮小
「激吸収ハンドタオル(100組)」5箱で、奥行き7ミリ縮小

 また、コンパクト化によって、トラック1台当たりの積載効率が上がるので、輸送時に生じる二酸化炭素(CO2)排出量の削減にもつながります。同社は「年間で削減できるCO2排出量はトラック156台分に相当する」とコメントしました。さらに、外装フィルムの使用量が減少することで、プラスチックの使用量も約12%減ると試算しています。

 ティッシュのダイエットは、“紙一重”の違いに見えて、利用者、販売担当者、運送業者――この3者に大きな影響を与えそうです。

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