パーソルキャリアは、大学2〜3年生を対象に「働きたい理想の会社」を調査した。企業選びでの優先事項や働き方、社内でのコミュニケーションにおいて、どのような理想を持っているのか?
企業選びにおいて一番優先したいことの1位は「希望職種」(17.3%)だった。以降「給与」(16.8%)、「社員や一緒に働く人(社員の人柄)」(16.0%)、「希望業界」(15.5%)と続いた。
職場交流会(飲み会)の参加について聞いたところ、47.8%の学生が「業務時間外の開催でも参加したい」と回答した。開催時間帯にかかわらず、「会食のみで飲酒なし」希望の回答合計が45.3%となり、どちらも約半数を占めることが明らかになった。
また、新卒1年目における希望の育成方針については「長期的に活躍人材になれるようゆっくり時間をかけて育ててほしい」の回答合計が64.2%に上った。
業務上のミスを指導される時の理想的なコミュニケーション方法については、約7割の学生が「直属の上長と1対1で、対面で話しながら指導されたい」(67.9%)と考えていることが分かった。
働き方について、新卒入社した企業で希望する働き方がかなわない場合、早期転職(就職から1〜2年以内)の可能性があるか尋ねたところ、42.0%が「最低3年働いてから検討したい」と回答した。その他「転職を検討すると思う」(38.2%)、「積極的に転職すると思う」(10.0%)という回答も多く、「転職はしないと思う」(9.5%)という回答は1割以下だった。
残業については「妥当性のある残業すべき理由があれば問題ない」との回答合計が全体の9割を超え、「理由にかかわらず残業はしたくない」は8.7%にとどまった。
理想とする勤務スタイルの1位は「ハイブリッド(テレワークとオフィス出社、オフィス出社が多め)」(38.4%)となり、2位の「出社してオフィスではたらきたい」(28.4%)、「ハイブリッド(テレワークとオフィス出社、テレワークが多め)」(28.4%)を約10ポイント上回った。テレワークをする上での懸念点として「コミュニケーション量の不足」(57.1%)、「コミュニケーションの質の低下」(41.0%)が上位に挙げられた。
パーソルキャリアが運営する、新卒オファーサービス「dodaキャンパス」の編集長は「これから社会人になる大学生の『働く』に対する考え方が多様化する中で、企業はコミュニケーション機会の拡充や働く環境の整備を通じて、個人が自身のキャリアに主体的に考え行動する「キャリアオーナーシップ」の醸成をサポートしていくことが、今後ますます求められていくだろう」とコメントしている。
調査はdodaキャンパス会員の大学2〜3年生(27年卒、26年卒)を対象にインターネットで実施した。有効回答数は959人、期間は2月12〜23日。
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