会計SaaSサービスを提供するフリー(東京都品川区)は、健康経営の実態調査を実施した。調査から67.4%の企業が、現時点で「健康経営に取り組んでいない」(「取り組みたいと思っているが、できていない」と「取り組む予定がない」の合算)ことが分かった。
「取り組みたいと思っているが、できていない」が47.3%と全体の約半数を占めていることから、現時点で健康経営に取り組んでいない企業の大半は、「実施したくてもできない」状況であるようだ。
健康経営に取り組めていない要因を調査したところ、「既存業務で手一杯」(37.4%)、「人員・体制不足」(34.7%)、「知識・情報・ノウハウ不足」(29.8%)、「予算不足」(28.3%)の回答が上位に挙がった。
人材定着・人材育成・業務効率化に関して、専任または兼任の担当者がいないと回答した企業が約3割に上った。特に、人材定着の専任または兼任の担当者がいない割合は28.4%であり、人材採用の12.0%と比べて2倍以上の差がみられた。
フリーは「人材の定着や育成、業務効率化を目的に、健康経営に取り組む企業は少なくない。しかし、約3割の企業では人材定着などを推進する担当者が不在であり、こうしたことも『取り組みたくても、健康経営に取り組めない』という状況を作り出している要因の一つになっていると考えられる」とコメントした。
調査は従業員規模51〜500人の経営者・人事責任者1000人を対象にインターネットで実施した。期間は2024年9月16〜18日。
約8割が「オフィスで集中できていない」 理由トップ3は?
2024年に「取得してよかった資格」 簿記を抑えた1位は?
派遣で働くことにした理由 「高時給」を抑えた、1位は?
フリーランスエンジニア、契約終了の理由は? 「3カ月以内」の早期解約は65.3%に
派遣会社の約4割「直近3年で利益減」 倒産件数も増える中、どう動く?Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング