転職でひとつの重要なポイントとなる年収だが、中高年ではどうなっているのか。エン・ジャパン(東京都新宿区)の調査によると、2024年に転職した35〜59歳で、決定時に年収が「上がった」と答えたのは49%と、「下がった」(41%)を上回ったことが分かった。
年収が上がった割合を年代別で見ると、30代は54%、40代52%、50代42%と、年代が上がるほど割合は下がっていた。
転職コンサルタントに、ミドル世代において「転職後に年収が上がる人の職種」を聞いた。最も多かったのは「経営・経営企画・事業企画系」(40%)。以下「営業・マーケティング系」(30%)、「技術系(IT・Web・通信系)」(29%)、「コンサルタント系」(27%)、「技術系(建築・設備・土木・プラント)」(23%)が続いた。
「経営・経営企画・事業企画系」と回答した転職コンサルタントからは、「事業推進力があるプレイングマネージャーの需要が高いため、収入面を一定以上上げることで採用を容易にしたい意向がある」「経験値が高いのと、業務遂行能力が高いため」といった声があった。
一方、「転職後に年収が下がる人の職種」で最も多かったのは「事務・管理系」(43%)だった。以下「営業・マーケティング系」(31%)、「サービス・流通系」(16%)、「経営・経営企画・事業企画系」(13%)、「技術系(建築・設備・土木・プラント)」(9%)が続いた。
「事務・管理系」と回答した転職コンサルタントからは、「管理部門系は、大手や上場企業の年収水準と、IPO準備中や非上場企業とは給与水準が合わない印象。また、企業規模によって必要になるスキルセットが違う分、即戦力としての転職が難しい印象であり、年収が下がるケースが多いと感じる」「役職が詰まっており、配置できる役職が下がったり、社内のルールが転職前と異なるため、勉強期間という位置付けで下がる傾向を感じる」などの意見があった。
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