20代のキャリア採用、企業は書類選考で「何」を見ている？

[サトウナナミ，ITmedia]

　キャリア採用の拡大に伴い、20代を対象にした採用を強化する企業が増えている。20代のキャリア採用において、企業はどのポイントを確認しているのか――。学情（東京都中央区）が調査した。

20代キャリア採用で評価するポイント（写真AC）

転職理由や回数よりも重視されること

　20代を対象としたキャリア採用の書類選考で評価する点について、最も多い回答は「経験してきた業務内容」となり76.2％に上った。以降は「経験した職種・業種」（66.6％）が続いた。書類選考では、「転職理由」や「志望動機」といった入社意欲よりも、これまでの経験を重視する企業が多いことがうかがえる。

20代を対象としたキャリア採用の書類選考で評価する点（学情調べ）

面接の際に評価するポイント

　面接の際に評価するポイントは「コミュニケーション力」が78.8%で最多となった。「人柄・社風との相性」（65.0％）、「経験してきた業務内容」「仕事に対する姿勢や考え方」（いずれも61.1％）が続いた。

　「経験してきた業務内容」を抑えて「コミュニケーション力」「人柄・社風との相性」がトップに並ぶ結果に。面接ではスキル以上に人柄を重視して選考を行う企業が多いことがうかがえる。

20代を対象としたキャリア採用の面接で評価する点（学情調べ）

　調査は3月24日〜4月16日に実施。企業・団体の人事担当者を対象とした。有効回答数は338社。