アイデアが浮かばない、こんな無駄な作業なくしたい――。ビジネスパーソンを悩ませる日々のさまざまな困りごと、ChatGPTに聞いてみませんか? ITジャーナリストの酒井麻里子氏がプロンプトの書き方を伝授する。
Q.データを入れたプレゼン資料を作るのに手間がかかります。楽に制作できるAIツールはありますか?
デザイン性の高いスライドや画像を制作できるツールとして定評のあるCanvaに、新たにスプレッドシート機能が搭載された。AIを使って作業を効率化できる機能も装備され、表計算ツールの新たな選択肢の一つとなりそうだ。
ITジャーナリスト/ライター。生成AIやXR、メタバースなどの新しいテクノロジーを中心に取材。その他、技術解説やスマホ・ガジェットなどのレビューも。著書に『趣味のChatGPT』(理工図書)、『先読み!IT×ビジネス講座ChatGPT』(共著・インプレス)など。Yahoo!ニュース公式コメンテーター。株式会社ウレルブン代表。XRと最新テクノロジーのWEBマガジン「TechComm-R」運営。
Canvaスプレッドシートが、ExcelやGoogleスプレッドシートと大きく異なるのは、「スライドの1ページとして、シートを挿入できる」点にある。
プレゼンスライドの中に表やグラフを入れる場合、一般的には、Excelで作成したものをPowerPointに埋め込んだりコピー&ペーストしたりするなど、2つのツールをまたぐ作業が必要になる。
一方で、Canvaで新たに採用された「ビジュアルツールキット2.0」と呼ばれるフォーマットでは、スライドや文書、スプレッドシートといった形式の異なるコンテンツを1つのファイルとして管理できる。
作業中のスライド内で、「ページタイプを追加」から「スプレッドシート」を選べば、表計算のシートが表示される。スライドを作成している画面から移動することなく、データを扱えるというわけだ。
もちろん、通常の表計算ツールのように単体のスプレッドシートとして使うことも可能だ。その場合は、ファイルを新規作成する段階で「スプレッドシート」を選べばよい。
Canvaのスプレッドシートは、AIを活用して作業を効率化できる機能が多数導入されている。表を新規作成するときは「アクション」ボタンから「表を作成する」を選び、作りたいものを指示すれば、目的に合った項目名やデータ形式が設定されたシートが提案される。
この際、「消費税を外税で計算する請求書」や「東京、大阪、名古屋、福岡の拠点別の、2024年の月別売上表」のように、必要な要素や項目を具体的に指定するとよい。手作業で項目名を入力したり、表示形式を指定したりすることなくベースとなる表のフォーマットを準備できるので大変便利だ。
データを元にグラフを作成する場合には、「マジックグラフ」を利用する。対象となるデータを選択した状態で、「アクション」→「マジックグラフ」を選ぶと、そのデータに適した形式のグラフが生成される。
グラフは表と同じページ内に追加することも、新しいページにスライドとして追加することも可能だ。
作成されたグラフは、表示する値や集計方法、ラベルの凡例表示の有無などを設定したり、色を変更したりといった編集が可能。設定画面のインターフェイスが分かりやすく、直感的に操作できるのもメリットだ。
新規ページに追加したグラフは通常のスライド同様に扱われるので、アニメーションを追加できる。グラフに対して個別に設定することも可能だが、スライドの全ページに自動でアニメーションを設定できるAI機能「マジックアニメーション」を使うと効率的だ。
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