まず言葉の意味を正確に理解しよう。
秘訣とは、成功するための秘密の方法である。他人には容易に知られていない、特別な要領や手段を指す。物事をうまく行うための隠された要点ともいえる。
コツとは、物事を要領よく処理する勘所だ。ちょっとしたポイント、要領を意味する。秘訣よりもやや軽い感じで使われることが多い。
どちらも共通しているのは「基本ができている前提」で初めて意味を持つということ。これが最も重要なポイントである。
例えばカレーライスを考えてみよう。おいしいカレーを作る秘訣は何か。私の知人のシェフは、こんな秘訣を教えてくれた。
「インスタントコーヒーを小さじ1杯入れる」
「仕上げに無塩バターを20グラム加える」
確かにこれらは秘訣だ。実際に試してみると、深いコクが出て格段においしくなる。
しかし、ここで少し考えてほしい。
秘訣やコツを知る前に、そもそも普通のカレーが作れるだろうか。タマネギをあめ色になるまでいためられるか。肉の下処理は適切か。スパイスの配合といため方は理解しているか。野菜を入れるタイミングは把握しているか。
基本的な調理技術があってこそ、秘訣が生きる。ジャガイモもスムーズにさばけない。タマネギを焦がしてしまう人が、インスタントコーヒーを入れても意味がない。
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