山口伸
経済・テクノロジー・不動産分野のライター。企業分析や都市開発の記事を執筆する。取得した資格は簿記、ファイナンシャルプランナー。趣味は経済関係の本や決算書を読むこと。 X:@shin_yamaguchi_
6月、国内ホテル各社がオンライン旅行代理店(OTA)「Agoda」を名指しして注意喚起を行った。Agoda経由での予約がホテル側に反映されていなかったほか、異なる部屋タイプで予約されるなどのトラブルがあったという。
その他、そもそもAgodaと契約していないことを公表している星野リゾートについて、Agodaは現在も星野リゾートを自社サイト上に掲載している。何故このような事態が起きているのか、オンライン旅行代理店のビジネスモデルから探っていく。
東横インは6月15日、「Agoda等」と名指しし、海外予約サイトを通じた予約について注意喚起を行った。Agodaを通じた予約が反映されていないなどのトラブルが起きているという。部屋タイプや日付が間違って予約されたほか、ホテルの設定宿泊料金よりも大幅に高い料金で販売されているなどの現象もあったとしている。
星野リゾートは「星野リゾートの国内宿泊施設ではAgoda社と直接契約はございません」と赤字で注意喚起した。東横インと同様、Agodaを通じた予約がそもそも反映されていない、間違った日付・部屋タイプで予約される、実在しない宿泊条件で予約されるなどの事例があったとしている。代表の星野佳路氏も自身のXで「(前略)AGODAのシステムには何らかの問題がある。(原文ママ)」と投稿した。
大手ホテルチェーン以外も注意喚起している。茨城県つくば市のホテルベストランドは6月23日にAgodaとは直接契約しておらず、部屋も提供していないと発表。東横インや星野リゾートと同様のトラブルがあったことも明らかにした。正規の予約ルートとして、楽天トラベル、じゃらん、Expedia、Booking.comなどを挙げた。
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