日々リリースされる新しい商品やサービスたち。その商品やサービスには、必ず企業側の思惑や狙い、生活者のニーズ、時代の空気感が反映されている。本シリーズでは、これらの「Insight」を考察していく。
ニトリ(札幌市)は、立ち座りのしやすさで人気の高座椅子「JC-Eシリーズ」に、新モデル「空気が通る高座椅子」を加えた。暑い夏の室内でも、長時間快適に座れるのが特徴。価格は1万9990円。
高座椅子は、ゆったりとくつろぐためのチェアで、高齢者など長時間くつろぐ世代から特に支持を得ている。新商品では「通気性(蒸れ)」「座り心地(尻や腰の痛み、体勢のつらさなど)」といった、長時間座る際の2つの困りごとに対応した。
空気が通る高座椅子は、座面と背もたれに4個ずつのファンを内蔵。側面のスイッチを入れるとクッションの中を風が通り、体熱で温まった空気や湿気を放出する。風量は3段階で調整が可能。電気代は1日約2.3円(1日8時間使用、1kwh単価31円で計算)。
生地はメッシュ素材で通気性が良いため、長時間座っても暑苦しくなく、蒸れにくい構造。「蒸れは夏だけの困りごとではなく、暖房を使う冬にも発生する。冬の暖房で汗ばむ蒸れにも有効なので、オールシーズン使えるようにした」(ニトリ)
座面の高さは3段階調整、座ったままのレバー操作で8段階のリクライニング調整が可能。使わないときは背もたれを折りたたみ、コンパクトに収納できる。
ニトリは高座椅子「JC-Eシリーズ」の今後の展開について、「座椅子と聞いてぱっとイメージするような商品だけではなく、さまざまな座り心地・デザインの商品を開発・展開していく」とコメントした。
サイズは53.5(幅)×95(高さ)×65(奥行き)センチ。
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