「日本上陸」から1年の「Lime」と迎え撃つLUUP 電動キックボード戦争の行方を握る「カギ」とは?(1/3 ページ)

» 2025年07月23日 05時00分 公開
[山口伸ITmedia]

著者プロフィール

山口伸

経済・テクノロジー・不動産分野のライター。企業分析や都市開発の記事を執筆する。取得した資格は簿記、ファイナンシャルプランナー。趣味は経済関係の本や決算書を読むこと。 X:@shin_yamaguchi_


 電動キックボードといえば「LUUP」が代表的だが、最近ではシリコンバレー発の「Lime」も見かけるようになった。欧米を中心に展開し、2024年8月に日本へ上陸した。日本進出時点で世界280以上の都市に展開してしたが、国内ではLUUPが台頭しており、既に地方の大都市圏も押さえている。

 忌避感や安全性への懸念を訴える声も広がる昨今、LUUPとLimeの違いを明らかにしたうえで、電動キックボードの将来性を分析する。

出所:ゲッティイメージズ、以下同

2024年にサービス開始したLime

 Limeは2017年、自転車のシェアリングサービスを展開するLimeBikeとして創業した。米ノースカロライナ大学でサービスを開始し、シアトルなど米国の他都市にも進出。翌年に電動キックボードのレンタルサービスに転換し、海外にも進出した。

 現在では欧州や南米などにも拠点を構え、日本では2019年9月に福岡市で実証実験を行い、2024年8月から新宿・渋谷など都内6エリアでサービスを開始した。11月には国内2都市目として沖縄県那覇市に進出している。

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