企業のDXを促進するアルサーガパートナーズ(東京都渋谷区)の調査によると、生成AIをすでに活用している人のうち、7割が「週1回以上」利用していることが分かった。ビジネスパーソンがよく使う生成AIとは?
業務で使ったことのある生成AIツールについて、最も多い回答は「ChatGPT」となり、スコアは66.8ポイントと他を大きく引き離す結果に。以降は「Copilot」(35.4ポイント)、「Gemini」(28.8ポイント)と続いた。
「ChatGPT」は高い知名度に加えて無料版でも高性能なGPTモデルが利用可能である点が、圧倒的な支持につながっていると考えられる。一方で、「Copilot」や「Gemini」の利用が広がっている背景には、企業が日常的に使用するオフィスツールやブラウザへの生成AI機能の統合が進んでいることがある。
生成AIを「業務で活用している」と回答した人は29.3%にとどまった。業界別で見ると、生成AIの活用が最も進んでいるのは「情報通信」となり、65.6%が「業務で活用している」と回答した。「小売」が48.5%で続いた。一方で「教育(学校関係者)」「製造」「エネルギー」などの業界では、活用率は30%前後にとどまった。
生成AIの活用頻度で最も多い回答は「週1〜2日程度」となり30.9%。また、「週1回以上」活用している人は約74.8%に上り、導入者の多くが日常的に利用している実態が明らかになった。活用率はまだ限定的ながら、導入済みの現場では業務ツールとして不可欠な存在になりつつあると考えられる。
生成AIの活用用途については「文章生成」が最も多く47.2ポイントに上った。その他、「アイデア出し」(44.8ポイント)、「資料作成」(40.9ポイント)が上位となった。ほとんどの業務で20ポイントを超え、幅広い分野で利用が進んでいることが分かった。
「教育(学校関係者)」「教育(学校以外)」「公共・行政」では、「文章生成」のスコアがいずれも50ポイントを超えた。一方で、「情報通信」では「アイデア出し」が最も多い結果となり、57.1ポイントに上った。
同社は「情報通信業界は、生成AIの登場初期からいち早くその技術に触れていた可能性があり、『文章生成』や『議事録作成』といった一般的な用途を超えて、企画・提案など高度な業務領域に活用が広がっていることがうかがえる」と推察している。
調査は7月16〜24日にインターネットで実施。全国の企業で働くビジネスパーソンを対象とした。有効回答は9244人。
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