副業で生成AIを使ったことがある人は8割に上ることが、副業人材マッチングサービスを手掛けるパーソルイノベーション lotsful Company(東京都港区)の調査で分かった。副業の現場でもAI活用が当たり前になりつつある中、利用者はどのように生成AIを活用しているのか。
副業で生成AIを使ったことが「ある」とした人は75.0%に上り、副業の現場でも生成AIが浸透している様子が明らかになった。
生成AIを活用している業務について、最も多い回答は「テキスト作成」となり38.1%に上った。「情報収集/調査」(36.3%)、「データ分析/レポート作成」(33.3%)が続いた。
「AI副業」と聞いて思い浮かぶ職種を尋ねた結果、「画像・動画生成などのクリエイティブ制作」(19.1%)が最多。「ChatGPTなどを活用したカスタマーサポートやチャットボット設計」(18.1%)が続いた。
いずれもテキストやビジュアルといったクリエイティブ領域に関連する業務が中心となり、「AI副業」は「コンテンツを生み出す仕事」というイメージが強いようだ。
同社は「業務設計やコンサルティング、分析といった非生成型領域にもAI活用の可能性が広がれば、副業の選択肢もさらに拡張していくことが考えられる」としている。
生成AIの活用によって「作業時間が短縮された」とした人は43.5%に上った。また、「自己学習の時間が増えた」とした人は32.7%に上った。省力化だけでなく、次の価値創出につながる時間を手に入れる手段として、AI活用が進んでいることが読み取れる。
副業で生成AIを活用する際の課題は、「使い方を覚えるのに時間がかかる」が最も多く31.0%。その他、「知的財産権の問題が心配」(30.4%)が上位となった。活用が広がる一方で、スキル習得や権利リスクに対する不安が課題として残っていることが明らかになった。
調査は7月4〜5日にインターネットで実施。20〜40代の会社員660人を対象とした。
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