採用面接におけるコミュニケーションでは、どういった点に注意すべきか。
女性や学生向けのキャリア講座、行政主催の就職フェアでのキャリア相談に従事している一般社団法人テツナグ代表理事の若林宏美さんに話を聞いた。
――採用面接において、候補者とスムーズなコミュニケーションを取るためにはどのような質問が効果的ですか?
オープンクエスチョンが基本です。「◯◯サークルで活躍されていたんですね」といったクローズドな質問では、「はい」「いいえ」で終わってしまい、候補者が話を広げにくくなります。
例えば、「これまでの活動の中で最もやりがいを感じた経験は?」といった質問をすると、自然と本人の言葉で語ってもらいやすくなります。
また、雰囲気作りも大切です。面接官側が少し自己開示を交えると、候補者の緊張がほぐれやすくなります。例えば、「私も学生時代、こんな経験がありましたが、あなたはどうですか?」といった会話があると、対話が自然に進みます。
――アイスブレークではどのような話題が効果的でしょうか?
日常に近い話題がおすすめです。「今日の朝ごはんは何を食べましたか?」「最近観た映画で印象的だったものはありますか?」など、相手の負担にならないテーマがよいですね。
逆に、スポーツや時事問題は注意が必要です。特に甲子園や政治などは、関心がない・知識がない候補者には逆効果になることもあります。候補者がリラックスすることを優先し、共感しやすい話題を選ぶようにしています。
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