違法の疑いがあるサプリメントに関する捜査を受け、サントリーホールディングス(HD)の会長を辞任した経済同友会の新浪剛史代表幹事は3日の定例会見で、「当面の活動は自粛する」と述べたうえで、進退を同友会の判断にゆだねるとした。会見では自身の「潔白」を強調し、「ガバナンス」の在り方を主張、「サントリー愛」を何度も口にした。強気の発言は、経済界のトップとして自身の進退を自分で決断しない態度との矛盾を感じさせた。
新浪氏は、捜査対象になったサプリについて、米国の知人が勝手に送付しようとしていたもので、手元に届いたことはなく、自身の所有物ではないと訴えた。自身が米国で購入したサプリメントについては日本国内でも市販されているもので、「法を犯していない」と述べた。
一方で、新浪氏は購入したサプリについて、ドバイでは規制を受ける可能性があるとして、日本への輸送を知人に依頼したとしている。海外展開を主導するグローバル企業のトップとして、新浪氏の認識の甘さは否定できない。
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