顧客先を訪問する際、どういった点に注意すべきか。
社会保険労務士として活動する一方、人材育成の社員研修やセミナーでの講師も数多く担当している株式会社Niesul(ニースル)の神野沙樹社長に話を聞いた(神野氏はニースル社労士事務所の代表)。
――顧客先を訪問する際に気を付けるべき点や、マナーを教えてください
はじめに、マナーには明確なルールがないということを頭に入れておき、常に「目配り、気配り、心配り」を意識し、訪問先に合わせた対応をしましょう。例えば、医療や介護関連の施設を訪問する際にはマスクの着用は必須ですし、飲食店などに行くときは長い髪を束ねていくことで、信頼関係が築けるのではないでしょうか。
訪問時、建物に入る前にコートなどの上着は脱ぐのが基本です。そして、何よりも「時間厳守」することです。約束した時間の2〜3分前に受付に着くのが理想的で、早すぎても相手の迷惑になることがあるので気を付けましょう。
とはいえ、交通事情などで遅れるリスクを考えると、15〜30分前に訪問先の近くに到着しておき、身だしなみや心を整えるとよいですね。特に酷暑の折は、汗が引く時間を確保するだけでも相手への印象が変わります。
――名刺交換での留意点は何でしょうか
名刺交換では、訪問した側から先に「株式会社〇〇の■■(苗字)と申します」などと名乗り、差し出すのがマナーです。その時に意識していただきたいのが、「言先後礼(ごせんごれい)」です。「言葉が先、お辞儀が後」という意味で、名刺交換では、まずしっかりと名乗ってから名刺を差し出し、それからお辞儀をすると落ち着いてキビキビとした印象を相手に与えることができます。
いただいた名刺は「相手の分身」と考え、相手のお名前の部分を指で隠してしまったり、うっかり落としてしまったりすることのないよう、両手で丁寧に受け取ることも忘れないようにしましょう。
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