次にGammaを起動します。ブラウザでGammaのサイトへアクセスし、アカウントにログインするとダッシュボードが表示されます。Gammaは基本有料ですが、登録時に無料で利用できるクレジットが付与され、ある程度まで試しに使うことができます。
ここで「新規作成」ボタンを押して、プレゼン資料のテンプレート選択画面へ進みます。ChatGPTで骨子を作ってある場合は「テキストを貼り付ける」を選ぶとスムーズです。
ChatGPTで作成したプレゼンの骨子をコピーし、「テキストを貼り付ける」画面の入力欄に貼り付けます。
その後、画面に表示される「続ける」ボタンを順にクリックし、画面を進めていくと、テーマ(デザインテンプレート)を選択する画面が表示されます。任意のテーマを選び「生成」ボタンを押すと、数秒から数十秒ほどでスライドが自動で生成されます。
Gammaはデザインテンプレートやカラーテーマが豊富に用意されています。自動生成後の画面で、好みのテーマを選ぶだけで、スライド全体が統一感のあるデザインに変わります。もし社内ブランドカラーがある場合は、それに近い色合いのテーマを選ぶなど、用途や企業イメージに合わせてアレンジ可能です。
また、フォントサイズや見出しの配置、背景色なども自由にカスタマイズできますが、最初はデフォルトのデザインを使うだけでも十分見栄えの良いスライドになります。
Gammaは、貼り付けられたテキストを読み込み、タイトルや小見出し、箇条書きをスライド単位に分割してカード(スライド)を作成します。AIがテキスト量に応じてフォントサイズを調整したり、画像挿入の候補を示したりする場合もあります。
Gammaの編集モードでは、ドラッグ&ドロップで画像を挿入したり、段落の順番を入れ替えたりといった操作が直感的に行えます。
さらに、グラフやアイコンといったビジュアル要素を入れることで、視覚的に情報を訴求しやすくなります。とくにマーケティングレポートのようにデータ量が多い場合は、数字だけ並べるよりもグラフで示した方が相手に理解を促しやすいです。
仕上がったスライドをプレビュー表示して、実際のプレゼン画面を想定しながら確認します。要点が分かりやすく配置されているか、テキスト量がスライドごとに適切かなど、細部を調整する段階です。ときにはスライドが多くなりすぎている場合もあるため、不要な部分を削減して冗長さを解消することも大切です。
最終的に問題がなければ、パワーポイント形式(.pptx)やPDFなどでエクスポートすれば、一般的なプレゼンツールでも編集・発表が可能になります。もしオンラインで共有したい場合は、Gammaの共有リンクを発行してメールやチャットで案内することもできます。
こんなに便利なAIを活用しない手はありません。なんだか難しそうと敬遠していた人も、ぜひ試してみてください。
1986年生まれ、横浜育ち。オンライン動画でITスキルを教える人気講師。「多くの人に、仕事を自動化してラクにする方法を伝えたい」という想いから、Excelやマクロ、AI関連の書籍を執筆するなど発信活動を行う。YouTube総再生回数1300万回、チャンネル登録者数11万人超。また、オンライン動画教育プラットフォーム「Udemy」では22万人以上の受講者へ動画コースを展開している。
著書に『Excel×ChatGPTでビジネスが加速する! AI仕事術』(エクセル兄さん出版)、『学習と業務が加速する ChatGPTと学ぶExcel VBA&マクロ』(ソシム)、『Excel×Copilot AI仕事術』(日経BP)、『エクセル兄さんが教える世界一わかりやすいMOS教室』(PHP研究所)などがある。
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