保守サービスも工夫した。頭を乗せる枕、背もたれなど体が直接触れて汚れやすいパーツは取り外せる。リモコンなどを含む12個のパーツを簡単に交換できるようにした。故障時には国内に約20ある委託会社が対応する修理網も整備した。
人気のあんま王IVの価格は1台58万800円。家電量販店で60万〜70万円で売られる最上位機種をやや下回る価格だ。分割払いやレンタルも用意する。
もともと、アイオイメディックHDの中核会社、日本メディックは1983年の設立以降、家庭用マッサージチェアの販売を行ってきた。2011年に事業拡大のためマッサージチェアを大量に仕入れた直後、メーカーの方針転換により分割払いから一括払いへの変更を余儀なくされ、資金繰りが悪化。同年、余力のあるうちにと判断し、民事再生法の適用を申請した。
同社は代理店の立場の弱さを痛感。そこで、起死回生の策として長年培ってきた知見を生かし、日本にはなかった業務用に特化したマッサージチェアメーカーへの転身を決断した。コストを抑えるため、中国で半完成品にまで仕上げ、長野の工場で最終組み立てや検査を行い出荷する体制を整備。翌12年には初代のあんま王を完成させた。
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