多摩モノレール延伸へ高まる期待 武蔵村山市にも駅、開業は2030年代半ば予定(1/2 ページ)

» 2025年09月28日 10時37分 公開
[産経新聞]
産経新聞

 東京都は多摩都市モノレールの延伸工事の着工に向け、都市計画法に基づく事業認可の今年度中の取得を目指している。計画では現在の北側の終点である上北台駅(東大和市)から瑞穂町方面に延伸し、都内の区市で唯一鉄道駅が存在しない武蔵村山市にも駅が誕生する予定だ。開業は2030年代半ばを目指しており、関係自治体では利便性の向上や地域の活性化に期待が高まっている。

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新青梅街道に沿って

 延伸ルートは、東大和市、武蔵村山市、瑞穂町にまたがる約7キロで新青梅街道にほぼ沿う形でレールを設置する。北側の終点駅は瑞穂町内のJR箱根ケ崎駅と近接させる計画だ。新設する駅は計7つ。駅名はいずれも未定だ。

 延伸事業は、都と第三セクターである多摩都市モノレールが共同で実施する。

都は着工に向け沿線自治体での説明会を重ねつつ、用地取得を進めている。延伸に伴い、モノレールの高架下を走る新青梅街道の道路幅を両側に6メートルずつ拡張して30メートルとする計画だ。用地がまとまって取得できた区間から道路を拡幅し、道路中央部にモノレールの支柱を建設する。

 武蔵村山市に隣接する瑞穂町も、町内を走る鉄道はJR八高線のみ。沿線自治体ではこれまで北多摩西部の主要駅であるJR立川駅に買い物などに出かける場合、路線バスに頼る市民、町民が少なくない。ただ、バスは便数が限られており、モノレールの延伸で、道路拡張も含め、交通利便性の向上が見込まれる。

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