部下「出社義務化なら転職します」 上司は引き止めるべきか、去ってもらうべきか「キレイごとナシ」のマネジメント論(4/4 ページ)

» 2025年10月14日 08時00分 公開
[横山信弘ITmedia]
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引き止めるべきか、去ってもらうべきか

 優秀で代替が効かない人材なら、柔軟な対応で引き止めるべきだ。完全リモートを特例として認める選択肢もあるだろう。

 一方、リモートを言い訳に仕事をサボる部下もいる。連絡が取れない、締切を守らない、成果が出ない。こうした部下は、出社義務化を機に見極める必要がある。たとえマイクロマネジメントになったとしても、細かく管理しよう。

 ただし安易に「嫌なら辞めろ」という態度は危険だ。SNSで悪評が広まれば、採用に悪影響が出る。

 「あの会社はリモート詐欺」

 「時代遅れのブラック企業」

 こんなレッテルを貼られたら、優秀な人材は寄り付かない。

 大切なのは、会社の方針を明確に示しつつ、個別の事情に耳を傾けることだ。画一的な管理から、多様性を認める経営への転換。これが令和時代の組織運営である。

 最終的な判断は、その部下の価値観による。会社側も、全ての要望に応えることはできないのだから。

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