社長が「会社を継がないか?」と社員に打診 断られた理由は?社内承継に関する調査(1/2 ページ)

» 2025年10月16日 09時00分 公開
[ITmedia]

 近年の後継者不足に対応する手段の一つに、親族関係のない社内の役員や幹部社員に事業を承継する「社内承継」があるが、スムーズにいかないケースも多いようだ。

 事業承継の総合支援サービス「RISONAL」(リソナル)を運営するオーナーズ(東京都港区)は、後継者候補としての社内承継の打診を辞退、または保留にした経験がある人を対象に調査を実施した。社内承継の打診を辞退・保留にした理由として最も多かったのは「責任が重いと感じた」(29.2%)だった。

社内承継にはどのような壁があるのか?(画像:ゲッティイメージズより)

 以降「他に優先すべきことがあった」(26.4%)、「経営スキル不足」(24.5%)と続いた。重責への心理的負担と能力不足への不安が、承継の大きな障壁となっていることがうかがえる。

社内承継の打診を辞退・保留にした理由は?(画像:以下、プレスリリースより)

 資金面での課題も明らかになった。22.6%は「収入や生活面での安定が不安」と回答。その他「家族への負担が心配」(21.7%)、「詳細が分からず不安」(18.9%)などの回答が寄せられた。

 一方で、34.9%は「特に気にならなかった」としており、資金面の受け止め方には個人差があることも分かった。

資金面での課題
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