鉄道にも“リユース”の波 東急9000系が西武線で生まれ変わる(1/3 ページ)

» 2025年11月02日 09時30分 公開
[産経新聞]
産経新聞

 西武鉄道の小手指車両基地(埼玉県所沢市)に今年8月、東急電鉄から譲り受けた東急9000系の中古車両が到着した。省エネ性能の高い「サステナ車両」の導入計画の一環で、改造を施したのち、西武7000系として運行を開始する。また、別の東急9000系の車両も、東急の長津田車両工場(横浜市青葉区)で改造が始まっており、今後、西武に引き渡される予定だ。

photo 小手指車両基地に到着する東急9000系(左)=8月22日(鴨志田拓海撮影)

 東急を離れて西武で再出発する車両が姿を変えていく様子を、カメラで追った。

8000系に続き2度目の譲り受け

 西武がライバルの私鉄から中古車両を譲り受けるのは、今年5月に営業運転が開始された8000系(旧小田急8000形)に続き2度目となる。

photo 東急大井町線を走行する9000系=2022年、東京都世田谷区(鴨志田拓海撮影)
photo 西武101系にけん引され、小手指車両基地に到着する東急9000系=8月22日、埼玉県所沢市(鴨志田拓海撮影)

 今回譲渡された東急9000系は1986年に登場。同社初の交流モーターを採用された。平成25年まで東横線で活躍し、現在は大井町線で使用されているが、新型車両の導入が進み、その数は減りつつある。

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