鉄道にも“リユース”の波 東急9000系が西武線で生まれ変わる(2/3 ページ)

» 2025年11月02日 09時30分 公開
[産経新聞]
産経新聞

西武カラーと東急カラーが連結

 8月下旬、古巣・東急の車両基地を旅立った9000系は、JR線を経由して西武池袋線に進入した。そこからは、黄色のカラーリングの西武101系が牽引。普段は見ることができない西武と東急の車両同士の連結をカメラに収めようと、沿線には多くの鉄道ファンが足を運んだ。

photo 武蔵丘車両検修場で改造作業がされているサステナ車両(東急9000系)=9月18日午前、埼玉県日高市(鴨志田拓海撮影)

 赤、オレンジ、黄色のグラデーションをまとった東急9000系の車両は、西武鉄道の車両がずらりと並ぶ車両基地に到着。その後、車両の並べ替えなどを行ったのち、再び101系にけん引され、同社の武蔵丘車両検修場(埼玉県日高市)へと回送された。

photo 車庫では西武鉄道の車両と並んだ=8月22日(鴨志田拓海撮影)

ステンレスむき出しの状態へ

9月中旬、検修場で作業中の車両は、内装が取り除かれ、塗装も剥がされ、ステンレスむき出しの状態になっていた。運転席も座席や機器が外された。作業員は床下に潜り込み、ドリルで穴をあけるなどして改造作業を進めていた。

photo 改造中の車内は工事現場のようだった=9月18日、武蔵丘車両検修場(鴨志田拓海撮影)
photo 床下の改造作業=9月18日(鴨志田拓海撮影)
photo 座席やつり革などが取り除かれた車内=9月18日(鴨志田拓海撮影)

 今後は、ステンレスボディの外観を生かしつつ、8000系のデザインと同様に市松模様のデザインが施される。このデザインは、入社3年目(当時)の社員が発案したものだ。

photo 武蔵丘車両検修場でラッピング作業が進められる、サステナ車両(元小田急8000形)=2025年1月(鴨志田拓海撮影)

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