まず整理しておきたいのは、オンライン会議も当然「会議である」ということだ。
つまり、オフィスで行う会議と同等の集中力・礼儀・責任感が求められる。リモートだから多少の私用は許される、という考え方は誤りだ。
ただし、在宅勤務では「生活空間と仕事空間の境界があいまい」になる。チャイム、家族、ペット、子ども。こうした外的要因を完全に排除することは難しい。だからこそ、「どこまでをOKとするか」を明確にしておく必要があるのだ。
上司が叱るべきかどうかを判断するには、まず「会議の目的」と「会議に臨む姿勢」を再確認することが欠かせない。
それでは、会議に臨む姿勢について3つのポイントを解説していこう。
会議は個人プレーではなく、チームで時間を共有する場だ。一人の中座が全体のテンポを乱し、議論を止める。
だから「会議中の離席」は軽いマナー違反にとどまらず、チーム全体が集中している雰囲気を壊す行為でもあるのだ。
特にクライアントとの打合せであれば、5分の中座は相手に大きな不信感を与える。この認識を持たせることが、まず第一歩だ。
配達時間を指定できるなら会議時間を避ける。難しい場合は、事前に「会議中に宅配が来るかもしれません」と一言伝える。
事前に断りを入れるだけで、印象も受け止め方もまるで違う。「会議は準備の質で決まる」という意識を持つことが、社会人としての基本だ。
自宅にいても、勤務時間中は「職場」である。オフィスで会議中に宅配を受け取る人はいない(物理的に不可能だ)。
つまり、在宅勤務でも「今は仕事の時間」という切り替えを持つこと。社会人になって間もないことから、「切り替えの重要性」を教えるのは上司の責任でもある。
この3つのポイントを理解させることで、新入社員は会議への姿勢を変えることができるだろう。単にルールを押し付けるのではなく、なぜそれが必要なのかを理解させることが大事なのだ。
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