外国人観光客「ごみ箱が少ない」 “ポイ捨て防止”へ広がる次世代型スマートごみ箱(1/3 ページ)

» 2025年12月08日 20時56分 公開
[産経新聞]
産経新聞

 年末年始を控え、観光地では外国人観光客を中心とした集客増を見込む一方、ごみのポイ捨てなど、オーバーツーリズム(観光公害)の問題にも直面する。日本の観光地のごみ箱の少なさもあるとみられ、各自治体は次世代型のごみ箱の導入などを進めており、専門家は丁寧なルール周知が必要としている。

外国語表記なく分別

 写真撮影や食べ歩きを楽しむ外国人観光客らでにぎわう東京の観光名所、浅草・雷門。目立ったごみはないが、路地裏や自動販売機脇のスペースには、英語や中国語で「ポイ捨て禁止」などと書かれた貼り紙も。

photo 東京・浅草の雷門通り周辺には多くの外国人観光客の姿が見られた=11月14日、台東区(佐藤侑歩撮影)

 オーストラリアから来日したケイリー・ライトンさん(27)は「ごみの分別が難しい」と明かす。オーストラリアでは赤、黄、緑とごみ箱の色を目印に分別しているといい、「(日本のごみ箱は)英語の表記もなく、正しい処理ができているか分からない」と不安そうだった。

 米国から来たイーラン・スミスさん(43)は、リュックのポケットに空のペットボトルを差し込み、「ごみ箱が少ない。どこに捨てられるんだろう。観光で来た国に迷惑はかけられないからポイ捨てはしないけど」と話した。

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