観光庁が令和6年度に訪日外国人旅行者を対象に行ったアンケートでは「訪日旅行中に困ったこと」の項目別で、「ごみ箱の少なさ」が21.9%で最多だった。
そのうち約7割が「ごみを捨てることをあきらめ、持ち帰った」と回答。「あふれかえったごみ箱に捨てた」「ごみをごみ箱以外の場所に放置した」と回答した人も数%程度いた。
ただ、ポイ捨てなどを防ぐためにごみ箱を増やせば、管理や回収のコストも増える。自治体が頭を抱える中、注目を集めているのが、情報通信技術を活用した「スマートごみ箱」だ。
スマートごみ箱を扱う「フォーステック」(東京)の「SmaGO(スマゴ)」は、ごみの圧縮機能があり、通常の5倍程度の量をためられる。蓄積量をスマートフォンなどで遠隔監視でき、交換が必要なタイミングをメールで通知。巡回の必要もなく、管理や回収にかかるコストを削減できる。
同社によると、25都道府県の観光地など約60カ所で約600台が稼働(11月現在)。大阪・道頓堀では導入前後でポイ捨てのごみの数が70〜90%減少し、一定の効果も確認されたという。
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