年収600万以上のITエンジニアの約半数が「週10時間以上」を学習に投資していることが、ITキャリア支援を手掛けるキッカケクリエイション(東京都渋谷区)の調査で分かった。高い年収を得るITエンジニアの「時間の使い方」には、どのような共通点があるのか。
調査では年収600万円以上のITエンジニア400人から回答を得た。
仕事がある平日の時間の使い方として、最も多く時間を割いていることは「新技術・スキルの学習(資格勉強、セミナー参加など)」がトップで26.3%。「仕事の持ち帰り作業」(17.5%)、「副業・個人プロジェクト」(15.3%)と続いた。
また、休日の時間の使い方においても「新技術・スキルの学習(資格勉強、セミナー参加など)」が23.3%で最も多い結果に。以降は「副業・個人プロジェクト」(16.5%)、「家族との時間」(13.8%)となった。
学習や自己投資の方法として実践しているものについては「技術書・教材」が最も多く60.7%。その他「有料講座・セミナー」が49.6%で上位となった。
スキルアップのための学習に使っている時間は「週10〜15時間未満」が最も多く20.8%を占めた。「週15〜20時間未満」(20.0%)が続き、「20時間以上」とした人は10.3%だった。約半数が週に10時間以上を学習に使っていることが明らかになった。
実践している時間管理・効率化の工夫では「AIツールを業務・学習に活用」(40.3%)、「通知オフ・集中環境の確保」(34.5%)、「運動や健康習慣でパフォーマンス維持」(31.5%)が上位となった。
その他「休日は家事を終えたら家を出てワーキングスペースでの時間を増やして作業している」「家事代行を利用している」といった回答が寄せられた。
現在の年収に至るまでに取り組んだ行動で効果的だったことについて、最も多い回答は「難易度の高い案件を志願した」(38.5%)となった。「自己学習の時間を増やした」(34.8%)が続いた。
その他、「セミナーに行った」「学習内容の効率化のために外部の学習ツールを取り入れた結果、かなりの向上を感じられた」といったコメントが集まった。また、年収アップにつながったと感じる日々の習慣については、「人とのつながり」「暇な時間をつくらない」「スマホを見ない、よく寝る」といった声が寄せられた。
調査は9月22日〜25日にインターネットで実施した。
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