論理的に伝えるための「ゴール」の設定方法(1/2 ページ)

» 2026年01月04日 08時00分 公開
[中島将貴ITmedia]

この記事は、中村将貴氏の著書『パッとロジカルに考えるための 瞬間論理的思考トレーニング』(SBクリエイティブ、2025年)に、編集を加えて転載したものです(無断転載禁止)。なお、文中の内容・肩書などは全て出版当時のものです。

 「論理的に伝える」ための第一歩は「伝えることのゴールを設定する」ことから始まる。論理的であるかどうかはゴールに向けて理路整然と話が整理されているかに左右されるが、このゴールが定まっていない限り、論理的かどうかの判断もつかないからだ。

 では、具体的にビジネスシーンにおけるコミュニケーションのゴール定義として、どのような例があるかを以下に示したい。

伝えることのゴールを設定する(ゲッティイメージズ)
  1. 新規顧客からの問合せ対応:顧客に自社製品の価値を理解してもらい、次回の商談やデモンストレーションのアポイントメントを獲得すること
  2. 新規顧客との商談:顧客にとっての不明点を解消し、販売金額の調整にこぎつけること
  3. 社内ミーティング:プロジェクトの骨子について関連メンバーで合意し、次回の社内ミーティングに向けた実施事項と役割分担の認識が一致すること

 このようなゴール定義は「さらに先のゴールにつながっていること」かつ「現実的に達成可能なゴールであること」が重要である。

 例えば、新規顧客から自社が販売するソフトウェアについての問合せを受けた際の最終的なゴールは「扱っている商品・サービスの販売をすること」などが挙げられるだろう。

 一方で、例えば電話などで問合せを受けた際にその時点で販売まで至るケースは多くはないだろう。

 従って、まずは次回の商談のアポを取り、デモンストレーションを見せるといった現実的な目標をゴールとして設定し、そのゴールを目指したコミュニケーションを意識することが重要となる(もちろん、その時点で販売に至ることができそうであればそれに越したことはないが、通常、無理なシチュエーションに顧客を無理やり誘導しようとすると、むしろチャンスを失うことにつながる)。

 従って、そのビジネスコミュニケーションに応じた適切なゴールを設定することが「論理的に伝える」上での第一歩となる。

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