「バルミューダスマホ」はあっという間に撤退 売上は180億→125億…… 「トースター」に次ぐヒット作を生み出せない根本原因(2/4 ページ)

» 2026年01月26日 17時00分 公開
[山口伸ITmedia]

5年も持たず、スマホ事業から撤退

 2021年11月に満を持して発売したBALMUDA Phoneの当初価格は、SIMフリーモデルが10万4800円。トースターをヒットさせたバルミューダの初スマホとして話題を呼んだが、メモリは6GBで、ストレージは128GB。持ちやすさ重視で小型化したことによって電池持ちも他製品より見劣りした。

 結果的に格安スマホ並みのスペックが価格に見合わず、一部では失敗作として批判された。当時、iPhoneの販売価格も10万円前後であり、シェアを奪うには至らなかった。筆者の所感だが、BALMUDA Phoneは高くても4万円が妥当なラインである。

価格がスペックに見合っていなかったBALMUDA Phone(同前)

 バルミューダは2021年度に「携帯端末関連」の売り上げとして28.5億円を計上した。しかし、2022年3月にはSIMフリー版の値下げに追いやられ、最終的に2023年度はわずか200万円となり、その後スマホ事業から撤退した。

スマホ以外の家電は評価され続けるものの……

 スマホ事業ではつまずいたバルミューダだが、家電は現在でも一定の評価を受けている。

 ベンチャー時代から販売している扇風機「The GreenFan」は2万円台後半〜と高価だが、口コミは悪くない。筆者も量販店で試してみたが、その静音性と自然を再現したような風が心地よいと感じた。

2010年に独自の技術を盛り込んで開発したThe GreenFan(出所:バルミューダ公式Webサイト)

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