山口伸
経済・テクノロジー・不動産分野のライター。企業分析や都市開発の記事を執筆する。取得した資格は簿記、ファイナンシャルプランナー。趣味は経済関係の本や決算書を読むこと。 X:@shin_yamaguchi_
価格とスペックが釣り合わず、失敗作とされた「BALMUDA Phone」が中国で話題になっている。同商品は2021年11月に発売し、初のバルミューダ製スマホとして大々的に話題を呼んだが、格安スマホ並みのスペックで10万円超という強気な価格設定だったため定着しなかった。
だが最近、中国のSNSでは丸みを帯びたデザインが評価を集め、中古品の価格が5000円未満から1.8万円台に上昇する事態が発生している。「電子ゴミ妹」などと呼ばれる、ジャンク品を求める女性層が注目しているようだ。
バルミューダは2015年に発売したスチーム機能付きトースター「BALMUDA The Toaster」以降、大ヒット作を生み出せていない。スマホ事業も撤退しており、スペックが評価される家電業界でデザイン偏重の姿勢が限界を迎えつつある。
BALMUDA The Toasterの発売当初の希望小売価格は約2万4000円で、相場の数倍だった。スチーム機能が付いており、トースター上部の給水口に水を注ぐと内部が蒸気で満たされる仕組みで、外はカリッと、中はふんわりとしたパンが焼けるとして話題となった。
同社はPC周辺機器やデスクライト、扇風機などを手掛けるメーカーだったが、トースターの発売以降、高級家電メーカーとして認識されるようになる。BALMUDA The Toasterは安定した売れ行きを見せており、2025年11月のプレスリリースによると、シリーズ累計の出荷台数は国内外で250万台を超えた。
認知度向上によって他の製品も売れるようになり、全社売上高は2015年度の29億円から、2021年度にはスマホ販売も加わり、180億円を超えていた。最新の2024年12月期は120億円ほどである。
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