そもそも、ローソンはなぜ大規模なライブを企画したのか。
担当者は「創業50周年にあたって、お客さまに感謝を伝えたい、喜んでいただきたいという思いが発端。その中でエンタメジャンルで何ができるかを考え、これまで店舗などでキャンペーンやコラボを実施してきたアーティストの方々と協力し、ライブという形にした」と背景を説明する。
各公演では、全国のローソン店舗を支えるオーナーやスタッフを抽選で招待。Kアリーナ横浜にて2万人を動員した「=LOVE」「≠ME」「≒JOY」の合同ライブでは、計36人のオーナー・スタッフを招いたという。一般客向けの招待キャンペーンも実施し、幅広く感謝を伝える機会とした。
今回のライブを支えたのは、これまでエンタメ分野でコラボやキャンペーンを重ねてきた実績だ。ローソングループには、チケット事業や音楽・映像ソフト専門店「HMV」を展開するローソンエンタテインメントがあり、チケット販売や店頭キャンペーンの企画などを自社グループ内でできる強みがある。
ライブ開催にあたっては、代理店を介さず、ローソンとアーティスト側が直接交渉した。「熱量や、やりたいことを直接120%で伝えたかった」そうだ。
ローソンがエンタメ事業に注力する背景には、商品による差別化が難しいコンビニ業界において、エンタメやIPが大きな差別化要因になるという判断がある。
コンビニは「家の近くだから」「職場の近くだから」といった利便性を理由に選ばれがちだが、アーティストやアニメ、漫画などの「推し」との接点を店頭に設けることで、「その店を選んで行く理由」を作れる。「コラボやグッズ販売があると、少し遠くてもローソンに行ってみようと思ってもらえる。それがエンタメの強みだ」と語る。
今後について担当者は「まずは全公演を無事に終えたい。その上でお客さまに満足いただけたのであれば、次にどのような価値を届けるか検討していきたい」と意気込んだ。
なぜコンビニが“ゲーセン化”しているのか ファミマ、クレーンゲームなど5000店舗に拡大
ローソンの車中泊は、単なる「場所貸し」ではない 見落とされがちな体験価値とはCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
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