企業の63.5%が「賃上げ見込み」 賃金改善に最も積極的な業界は?(2/2 ページ)

» 2026年02月25日 05時00分 公開
[ITmedia]
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賃金改善を「する理由」「しない理由」は?

 賃金改善を実施する理由としては、人手不足などによる「労働力の定着・確保」(74.3%)が最も多く、6年連続で7割台となった。以降「従業員の生活を支えるため」(61.5%)、「物価動向」(53.0%)、「採用力の強化」(36.3%)、「最低賃金の改定」(29.2%)が続いた。

 特に「最低賃金の改定」は前年より5.8ポイント増加しており、2025年度における最低賃金の引き上げ額が全国加重平均で66円と、過去最大の増加幅となったことが背景にあるとみられる。

賃金改善を実施する理由

 一方、賃金改善を実施しない理由は「自社の業績低迷」(55.1%)が最多だった。「物価動向」(18.2%)は前年から4.5ポイント下回り、大きく減少した。新規採用増や定年延長に伴う人件費・労務費の増加、労働環境の改善といった「人的投資の増強」は14.2%だった。

賃金改善を実施しない理由

 2026年度の自社の総人件費において、2025年と比べて「増加」を見込む企業は73.9%に達し、2016年度の調査以降で最高となった。一方「減少」すると見込む企業は5.0%だった。

 帝国データバンクは、従業員給与は平均4.53%(大企業:平均4.49%、中小企業:平均4.53%)、賞与は平均4.34%(同4.44%、同4.48%)、各種手当などを含む福利厚生費は平均4.40%(同4.48%、同4.49%)増加すると試算した。

総人件費は2025年度と比べて増加するか

 本調査は1月19〜31日、全国2万3859社を対象に実施し1万620社から回答を得た。

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