劇場で開催するイベントについて、塩田さんは「ジャングルに来る客の声を聞き、何が求められているかを調べながら企画していった」という。もともとは特撮などの知識はなかったが、需要があると判断して実施すると数百人が来場するようになった。次第にスペースが足りなくなり、04年に2号館を開設。25年4月には3号館を東京で開設した。
「1、2号館に来る人は、ミナミらしさを求めている。それにどう応えていけるかが成功の鍵を握っている」と語る。
大阪市内では、阪急阪神ホールディングスがキタの阪急大阪梅田駅周辺の再開発に合わせて、新たなエンタメ施設の設置を検討している。さらに、湾岸エリアでは夢洲で30年秋にも開業予定のカジノを含む統合型リゾート施設(IR)で、劇場開設の計画もある。ミナミでは難波周辺でクボタの本社跡地にアリーナの建設が計画されており、新たな文化の発信地となることが期待される。
ミナミは一方で、31年開業予定の新たな鉄道路線「なにわ筋線」の開業により、インバウンドが難波に立ち寄らず、関西国際空港からそのまま梅田方面に移動してしまうことが懸念されている。
大阪公立大学の橋爪紳也特別教授は「ミナミというエリア全体をダイナミックに変化させていくために、劇場などの文化発信施設を街が変わるきっかけとして使うことが重要だ」と指摘。その上で、「インバウンド向けのエンタメの開発など、新たな需要に対応したコンテンツづくりが、ミナミには重要ではないか」と語る。(黒川信雄)
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