達成困難な目標は「チャレンジ」 ニデックと似た東芝不正会計 追い込まれた末の上場廃止

» 2026年03月04日 09時04分 公開
[産経新聞]
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 モーター大手ニデックの不正会計問題で、第三者委員会の報告書は、創業者を起点とする過度なプレッシャーが不正の原因と指摘した。業績目標を巡る経営陣からの要求が「圧力」となり、現場が不正に手を染める構図は、2015年に不祥事が発覚した東芝でもみられた。

photo 記者会見に臨む東芝の綱川智社長(当時)=2017年、東京都港区

 東芝では経営陣が「チャレンジ」と称して達成困難な利益目標を要求。数字合わせに追い込まれた現場が損失計上を先送りするなどして、7年間で計2千億円以上の利益を水増ししたとされる。歴代3社長が引責辞任した。

 金融庁は15年12月、金融商品取引法違反(有価証券報告書の虚偽記載)で、約73億円の課徴金納付を命じた。

 行政処分に先立つ15年9月、東証は内部管理体制の改善が必要として、東芝を特設注意市場銘柄(現・特別注意銘柄)に指定した。東芝は社外取締役の拡充や内部監査の独立性強化、通報制度の整備などを進め、指定は17年10月に解除されたが、23年12月に上場廃止となった。

 司法においては、証券取引等監視委員会が、パソコン事業での不正会計が悪質な粉飾にあたるとして歴代3社長の刑事告発を検討したが、検察当局が「立件困難」と判断し、告発は見送られた。(桑島浩任)

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