銭湯に“広告窓”を デジタルサイネージ「ふろマド」がつくる新しい収益源(2/2 ページ)

» 2026年03月09日 09時09分 公開
[産経新聞]
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 幼い頃から友人や家族と通った銭湯は「身近な存在」だったという。

 社会人になってからはサウナを楽しむようになり、「髪が乾燥するので頭にタオルを巻くのですが、サウナハットがあればいいなと思いました」。

 しかし当時はまだ市場がなかった。「同じ悩みを持つ人がいるのでは」と考えて手探りで商品開発し、全国の温浴施設へ売り込んだところ、たちまちヒットした。「副業で始めたのに、月に300個くらい売れました」。ちょうどサウナブームの兆しがあり、絶妙のタイミングだった。

 一方、商品などの営業をしていく中で、家族経営の銭湯の厳しさを知ることになった。

 「年を取って掃除がつらい、後継者がいない、収益が上がらない…などさまざまな課題があり、大好きなお風呂屋さんのためにもっとできることがあるのでは」と強く感じた。たどり着いたのがふろマドの還元ビジネスだった。

 まだ走り出したばかりだが、今はいろんな企業と温浴施設をつなげていくことにやりがいを感じている。

 高品質シャンプーの試供品配布や使い放題のイベントは大好評だった。大阪タオル工業組合と昨年度から2年連続で取り組んだ地場産業企画「温泉州スタンプラリー」については「結構大きな仕事で苦労も多かったけれど、関係者に喜ばれてうれしかったし信頼関係も深まった」と手応えを感じている。

 「地元が好きなので、大阪の人や企業ともっとつながって、まずは大阪らしい事業で銭湯業界を盛り上げていきたい」(北村博子)

はやし・ゆうじ 大阪府八尾市出身。銭湯や商店街などレトロなものが好きで、リノベーションした昭和の文化住宅の一室に事務所を構える。ふろマドの広告は1施設につき月額1万円から。問い合わせは「ふろマド」のホームページへ。


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