なぜタダ? 「0円カットモデル」の仕組み(3/3 ページ)

» 2026年04月26日 06時00分 公開
[産経新聞]
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 0円モデルに対する記者の思い込みが、今回次々に払拭された。Lond表参道店の船瀬結衣副店長(24)にも取材した。

 タダなのに、細かい注文をされたらいやでしょう?

 「いやいや。やりたい髪形をかなえてあげる技術の練習なので、希望をはっきり伝えてもらった方がうれしい。お任せだと自分の得意なものをやってしまい、あまり勉強になりません」

 やっぱり若いモデルの方が歓迎されますよね?

 「いえ、年齢幅は広いほどいいです。それぞれの世代で流行も違いますしね。お母さんが小学生の娘の予約をされた例もありました。カラーの0円メニューの場合、白髪染めはシニア中心にはなりますけど」

 0円で来店して、その後顧客になったケースは?

 「ほぼないです。そこが狙いではありません。練習用ウィッグは良いもので1万円ほどしますが、それが無料になり、接客も含めて学べる機会だととらえています」

 双方にとってメリットある「0円」ということだ。船瀬副店長は今年、最年少幹部に抜擢(ばってき)されたトップスタイリスト。アシスタント時代は、勤務後と休日に月40人施術したこともあったという。

 そんな話を聞けば「私も一つ、頭を練習台として差し出そうか」。若者の夢を応援したい気持ちが、湧き上がっていた。(重松明子)

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