ぬいぐるみは子どものものという印象もあるが、近年、大人がぬいぐるみを持ち歩いたり、一緒に出掛けて写真を撮ったりする「ぬい活」が広がっている。
東京商工リサーチによると、ぬいぐるみの販売や関連サービスを主力事業とする34社の2025年の売上高は849億円、最終利益は54億円だった。
2021年と比べると、売上高は約1.7倍(504億円→849億円)、最終利益は約2倍(28億円→54億円)に拡大。原材料費や人件費などのコスト増に直面しながらも、需要拡大や価格転嫁によって業績を伸ばしてきた。
成長を支えているのが、大人のファン層だ。お気に入りのぬいぐるみにオリジナルの服を着せたり、バッグやポーチに入れて持ち歩いたりする楽しみ方が広がっている。SNSでは旅行先やカフェなどで撮影した「ぬい撮り」の投稿も増えている。子ども向け玩具のイメージが強いぬいぐるみだが、近年は大人の趣味や推し活の一環として親しまれているようだ。
収益面も安定している。2024年は34社中32社が黒字となり、黒字企業の割合は94.1%に達した。2025年も30社が黒字で、約9割が黒字を確保している。一方で、増益企業は2024年の19社から2025年は15社へ減少しており、コスト上昇の影響もみられる。
「ぬい活」ブームの恩恵は、ぬいぐるみメーカーや販売会社以外にも広がっている。ぬいぐるみのクリーニングや修理、綿の入れ替えなどを手掛ける「ぬいぐるみ病院」といったサービスもある。
東京商工リサーチは「『おもちゃ』という枠を超え、1990年代中盤以降生まれの『α・Z世代』から大人まで活動にいそしみ、ぬいぐるみ業界は特需に沸いている。これが一過性のブームでとどまるか、2026年も目を離せない」とコメントした。
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