IKEAやニトリ、コストコなどが大きなぬいぐるみを販売しています。SNSではそれらのぬいぐるみを擬人化させて投稿する購入者の写真であふれています。なぜ、小売り企業の販売する大きなぬいぐるみがこれほど話題となるのでしょうか。そもそも、この少子化時代にぬいぐるみが注目されるのはなぜなのでしょうか。消費トレンドを追いかけ、小売り・サービス業のコンサルティングを30年以上にわたり続けているムガマエ代表の経営コンサルタント、岩崎剛幸が分析していきます。
「#IKEAのサメ」というハッシュタグで、Instagramには2万件を超えるIKEAのサメ「BLAHAJ(ブローハイ)」を撮影した写真の投稿が見られます。このサメはぬいぐるみなのですが、どの写真も人のように見えなくもありません。サメを擬人化して登場させているのです。
書き初めをしていたり、電車に乗っていたり、はたまた小さなサメと布団に入っていたり。中にはビールで1杯やっているサメの写真も投稿されています。ブローハイはスウェーデン語でヨシキリザメという意味です。今ではIKEAの新しい商品広告にも登場しており、IKEAを代表するキャラクターになっています。
ブローハイはIKEAの店舗やECサイトで販売しており、価格は55センチの「ベビーシャーク」が1299円、100センチの「シャーク」が1999円。時には売り切れることもあるという、同社の人気商品です。2017年10月から販売していて、累計で40万個以上は売れているといいますから、単純計算で累計8億円の売り上げです。毎年1億円以上の売り上げに貢献する重要な商品といえるでしょう。
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