同社によると、一帯を歩く人の肌や衣服、商品などに湿り気を残しにくい。昨年の大阪・関西万博で展示した技術を一般の生活空間に導入する初の事例で、駅や商業施設などへの展開を狙う。
かに道楽からほど近い高島屋大阪店では、「宇宙に熱を逃す」とうたう日傘を販売する。日傘はSPACECOOL(スペースクール、東京)が開発した放射冷却素材を使っていて、太陽光などによる熱の吸収を抑えながら、熱を赤外線として宇宙へ放射する。
同社の屋外試験では、この日傘を差さない場合に比べ頭頂部の温度が約6度低くなった。昨年の万博では同じ素材がガスパビリオンの外膜に採用され、従来の膜素材に比べ空調エネルギーを最大約4割削減できる可能性を確認したという。
また、日傘を手軽に借りられる仕組みもある。傘シェア「アイカサ」を運営するネイチャーイノベーショングループ(東京)は7月、関西の鉄道8社と熱中症対策プロジェクト「COOL MOVE OSAKA」を開始。遮光率99.99%以上という晴雨兼用傘1130本を関西圏の約300駅に配置した。1時間未満140円からと利用しやすい料金設定で、沿線での買い物や飲食にもつなげる考えだ。
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