こうした大変容は、企業のサイト運営に今後打撃を与えることが予想されている。「ゼロクリック検索」という問題が顕著になったためだ。AIがユーザーの代わりにWeb上の情報を検索・要約し提示すると、ユーザーはAIの短文の要約回答に満足し、引用先の企業サイトなどにクリックしてアクセスすることなく離脱してしまう。「ゼロクリック検索」と言われ、こうした傾向が強まっていることを意味している.。
米Chartbeat(チャートビート)社の報告によると、Google検索からの各サイトへの流入(リファラー)は、2025年7月から2026年7月までの間に約40%減少した。Google検索はニュースサイトの入り口機能から、AIの回答エンジンの機能に変化してしまったことを示していると分析されている。
各サイトは従来、Google検索上位となる最適化方法を採用してきた。情報サイトなどでは、SEO対策として、見出しの用語などを熟考することが編集者に求められてきた。注目されてアクセス数が上がる検索ワードを見出しや記事に含んで構成されることが必要とされてきた。アクセス数を伸ばすために過度な表現用語を使うこともあり、利用者から「吊り見出し」などと揶揄されることもある。
サイト検索を取り巻く大変容が顕在化する中で、企業サイトなどのGEO対応はまだ進んでいない。GEOへの対応は、単純なキーワードの選択などは有効でないとされる。AIに「信頼できる情報源」として認識させ、引用された上、さらに情報源のサイトがクリックされる必要がある。
GEO対応の主要な具体策としては、(1)統計データや一次情報として、独自のアンケートや実験結果、価格表など、AIが他のサイトで代替できない「独自の事実」を記載する、(2)信頼できる情報源の明示として、研究者や専門家のコメントを使う、(3)AIに理解しやすいコンテンツとして、定義から始まる簡潔な文章とする、などが挙げられている。
またサイトの成果指標にも変化が出てきそうだ。これまで重視されてきたアクセス数から、AIの回答に自社が何回引用されたかが、新たな重要指標になるとも指摘されている。(近藤豊和)
アサヒ・アスクルを襲った「PC1台の死角」 日本HPが説くセキュリティ投資の真意
バーガーキング公式アプリ、約1118万件の情報漏えい クレカ番号「非保持」が被害拡大を防ぐ
ソースネクストで最大2252万件流出、ベネッセに次ぐ「歴代2位」 パスワードも流出か?
タイムズカー、10月23日に対応方針を案内 免許証画像「即削除」へ
ECサイト運営支援「ショップサーブ」で約2335万人の情報漏えい クレカ情報も一部流出
「アルカディア」不正アクセス、兵庫県内の自治体でも被害
「アサヒ・ニチレイの惨劇」はどう防げた? 米HP幹部が語る“ネット遮断AI”と日本攻略copyright (c) Sankei Digital All rights reserved.
Special
PR注目記事ランキング